2017年2月22日にアプリでは全国で初となる「出会い系サイト規正法違反」の疑いで逮捕者が出ました。
参照ニュース⇒「無届け」出会い系アプリで初の逮捕者、何が規制対象になっているのか? – ライブドアニュース
出会い系はサービス開始の1日前までに公安に事業届をし認可されなくてはならない法律があります。
今回、無認可疑惑で逮捕されたのは、「年上フレンズ」というアプリ(現在はストア上から削除されています)の事業者です。
⇒【年上フレンズ※運営者が逮捕】口コミ評判やサクラアプリか評価
以下、この事案を極力単純に解説、そしてその裏側を紹介していきます。
一見コミュニケーションアプリ
年上フレンズは、あくまでも見知らぬ年上の人とコミュニケーションを楽しむアプリだったようです。
利用規約の禁止行為にも
「出会い・異性交際を目的とした行為」
とあったようです。
しかし実態は…
異性から送られてくるチャットが「出会い」そのもの
実際にインストールして利用すると、異性からリアルな出会いを求める内容のチャットがほとんどだったようです。
つまりコミュニケーションアプリを装った出会い系アプリだったようです。
storeのレビューにも「出会えた」的なコメントがあったようです。
※現在はアプリ自体がstoreから削除されているので閲覧できません。
だから無許可で逮捕
いくら出会い系じゃないと言い張っても実態が出会い系であれば違法⇒逮捕という流れが今回の事案です。
実際過去にもmixiやGREEなどの大手SNSが出会いの場として利用され、逮捕に至らずとも国から指導を受けサービス内容を改定しました。
実際には氷山の一角どころか一ミリぐらい
このように実態は出会い系なのに「出会い系じゃない」と規約などで定めているアプリが日々googleplay・appstoreからリリースされています。
今回の逮捕者は一つのアプリが対象でしたが、実際はこのようなアプリが数百も存在しています。
なので今回の逮捕は見せしめによる抑制と事例を作ることが主かと思います。
実際このニュースが出た後の2017年3月は出会い系アプリのリリースが激減しました。
(4月に入ってから、無許可と思われる出会い系アプリのリリースが再び増えましたが…)
このようなアプリの実態
今迄は出会い系が問題視される場合は、未成年を巻き込んだ犯罪の温床になったケースでした。
逆に言えば、出会えなくしてしまえば悪評は出ても問題にはなりません。
どういう事かと言うと、無許可の出会い系はリアルなユーザー同士はチャットが出来ず、できるのは運営が操るサクラキャラとしかコンタクトが取れない=実際に出会う事はない、という驚愕な仕組みで運営されています。
実は「出会い系ってサクラが紛れているんでしょ」というレベルではありません。
ユーザー側から見られる会員は全てサクラです。
現にこのようなシステムを販売していた業者が2015年に逮捕されています。
サクラがいる出会い系の驚愕な仕組み
そしてアプリによっては、運営がサクラ行為を行っている事を規約で堂々と説明してるケースすらあります。
サクラ行為って詐欺罪じゃないの?なんで逮捕されなの?
利益の為に架空のキャラでユーザーからチャット料金を巻き上げるのは犯罪だと思います。
しかしサクラ行為を立証する為には余程の事例か、警察の特殊部隊を動員するぐらい大掛かりでないと難しいのです。
よってサクラ行為による逮捕は、本当に稀です。
なので業者にとってはローリスクハイリターンなので、次から次へとこのような出会い系が日々リリースされているのです。
利用者が気を付けるポイント
ではどのような出会い系なら安全か。
国から認可を受けている出会い系は
「 インターネット異性紹介事業 届出・認定済み ○○公安委員会認定番号(この後に数字たくさん)」
と、ページ下部などに明記しています。
この記載があるのが第一条件です。
ただし、この番号が本当か調べるには書類を提出するなど骨が折れる作業が必要です。
なので許可の有無を調べる人は皆無に等しいので、そこを突いて無許可でも「届出・認定済み」と明記している輩も存在します。
そこで当サイトで一番重要視しているのは「年齢認証」です。
年齢認証も規制法で定められた方法があり、単に「18歳未満は使用禁止」だけでは違法となります。
身分証やクレカでの年齢認証がない出会い系はユーザーが逮捕されちゃう可能性あり!