出会い系サイトを完全無料で運営するのはありえない
ときより目にする「完全無料」を謳った出会系サイト。完全無料の訳は広告収入による運営などとふれていますが、その実態について説明します。
完全無料がありえない理由
一見、「広告収入により~」とあると納得しがちですが、それはほぼありえません。
なぜならその広告無料サイトに会員を集める為に売上以上の広告費がかかるからです。
出会い系一人登録辺りの広告費単価
出会い系で広告費を掛けて男性一人登録させるコストは1,000円~3,500円ほどかかります。
女性登録にかかる広告費は男性の3倍近くかかり一人あたり3,000円~10,000円ほどです。
出会い系以外の無料サービスサイトは広告一人獲得あたり通常50円~300円ぐらいです。すでにこの時点でマイナス収益です。
では単価の高い同じ出会い系の広告で収入を賄えるのでは?と感じるかもしれませんが、獲得したユーザーが更にサイト内の広告先へ登録するのは1%~10%ほどです。ふり幅があるのは広告出稿先の質です。
さらに運営費も加算すると…
当たり前ですがサイト運営するための経費もかかります。広告費を加味するとビジネス的にはありえない構造になります。
ではどうやって運営してるの?
大抵の完全無料出会い系サイトの利用規約には、このように書いてあります。
「本サービスに登録した会員は、弊社提携有料サイト(※1)からのメールを承諾するものとします。」
「当サイトに登録し、また利用を開始した時点で提携サイトのご利用が可能になり、会員様からのご連絡受取に参加する事となり、また当サイトの利用を開始した時点でこれに同意したものとします。」
「本サービスのご利用により提携先サイトのサービスを受ける場合には、本サービスや提携先サイトからの定期的な情報メールの受信を承諾されたものとし、また提携先サイトのサービス利用を継続されるにあたっては、各提携先サイトの利用規約に承諾されたものとします。」
このように登録した時点で他有料出会い系サイトに同時登録され、完全無料サイトは同時登録先から広告費を得るという仕組みです。
さらには登録したユーザーのメールアドレスを他サイトへ流すことで売り上げを立てることもできます。
この場合、利用規約には「提携先の広告メールを受諾する」などと書かれたりしていますが、提携先からメールが飛んできた時点で既に登録されているのがほとんどです。
最悪なサイクルも…
今は聞きませんが、無料出会いサイト⇒グループ会社の有料サイト⇒お金を使いこんだらグループの金貸会社にリストを流し借金させる
という悪循環まで耳にしたことがあります。
そもそも出会えるの?
これはサイトにもよるので一概には言えませんが、あくまでも会員アドレスを獲得するためのサイトが多く、運営に力を入れないケースがほぼです。
会員のメール監視、年齢確認書類やデータの保管・システム代やサーバ代など多額の経費がかかるので、それらを省き、そもそも出会うためのシステムを用意していない場合もあります。
サイト内に女性はいるが、サクラですらなく、ただのデータという場合もあります。
前項目にも書きました、女性獲得にはかなり高い広告費がかかります。仮にちゃんと出会えるシステムでも本物の女性の数はサイト発表よりはるかに少なく、やりとりまでたどり着ける事は皆無に等しいと考えた方がいいです。
もし登録してしまったら
もし悪徳な完全無料サイトに登録してしまい、迷惑メールがたくさん来るようになってしまったら
サクラかな?と思った時は
サクラか本物の人間か、見分けがつき難いときはコチラをご参考下さい。
完全無料出会い系サイトのまとめ
結論は出会える可能性はサイトによって0%ではないですが、ほぼ皆無に等しい、です。
そして登録したが最後、あらゆるサイトからメールが飛んできます。
私のスマホで無料出会い系に登録し、メールフィルターをOFFにしていたら、1か月後には1日1万通を超えるメールが飛んできました。
同時登録先から更に同時登録されるといった雪だるま式になるからです。
もしかしたら私が知らないだけで本当の完全無料の出会い系サイトが存在するかもしれませんが、登録する際は利用規約に同時登録を示唆する内容がないかご確認することを強くお勧めします。
都合の悪い利用規約内容は大体ページの中盤~終盤にかけて記されています。